STACK / MODEL LIBRARY · CLI · LOCAL API
OLLAMA
モデルの取得からローカルAPIの提供まで、ひとつにまとめる
Ollamaは、LLMを手元のPCやサーバーで手軽に動かすためのモデルランタイムです。モデルのダウンロード・保存・実行をシンプルなCLIで完結させ、ローカルAPIや公式ライブラリを通じて各種アプリケーションから利用できます。
モデルを読み込み、プロンプトをトークンへ変換し、生成結果を順次返します。
CONTENTSこの記事の目次+
01 — POSITION
Ollamaとは
何か
Ollamaは、モデル名とタグを指定するだけで必要なファイルを取得・実行環境へ読み込み、チャット・テキスト生成・埋め込みなどのAPIを提供するランタイムです。Modelfileを使えば、ベースモデル、システムプロンプト、各種パラメータ、テンプレートなどを再現可能な構成として定義できます。
02 — INFERENCE PIPELINE
Promptが回答へ
変わるまで
ツールごとの最適化は違っても、推論の入口から出力までには共通の流れがあります。
Modelfileからモデルをビルド・管理。バックグラウンド常駐デーモンが要求に応じてモデルをロードし、CLI/REST APIを提供します。
モデルを取得する
モデル名とタグからマニフェストとレイヤーをダウンロードし、ローカルストレージへ保存します。
→メモリへ読み込む
利用可能なCPU/GPUとモデルサイズを考慮し、重みとコンテキスト領域をメモリへ配置します。
→テンプレートを適用
メッセージ履歴、システムプロンプト、パラメータをモデルに応じた入力形式へ組み立てます。
→結果を順次返す
生成されたトークンを、CLIまたはローカルHTTP APIを通じて順次ストリーミング配信します。
生成中は過去トークンのKey / ValueをKVキャッシュへ保持し、次のトークン計算へ再利用します。
03 — CORE CAPABILITIES
Ollamaを
特徴づける3点
「モデルを動かす」という同じ目的でも、最適化している対象と運用の粒度が異なります。
取得と保存をまとめる
pull・ls・ps・rmなどのCLIコマンドで、モデルの取得・一覧表示・実行状況確認・削除を一元管理できます。ファイルパスを毎回指定することなく、モデル名だけで直感的に扱えます。
ローカルサービスとして使う
Chat・Generate・EmbeddingなどのREST APIを提供し、公式のPythonやJavaScriptライブラリからも呼び出せます。ストリーミング出力にも標準で対応しています。
独自設定を配る
FROM、PARAMETER、SYSTEM、TEMPLATE、ADAPTERなどを宣言することで、ベースモデルに独自設定を重ねたカスタムモデルを作成・共有できます。
04 — QUICK START
モデルを取得して呼び出す
CLIでモデルを実行するとバックグラウンドでローカルサーバーが立ち上がり、同じモデルをHTTP API経由で呼び出せます。
# Modelを取得して対話する
ollama pull gemma3
ollama run gemma3
# Local APIからchatを実行
curl http://localhost:11434/api/chat \
-H "Content-Type: application/json" \
-d '{
"model": "gemma3",
"messages": [
{"role": "user", "content": "量子化とは?"}
],
"stream": false
}'01PULL モデル名から必要なファイルをローカルへ取得
02RUN CLIでモデル読み込みと対話をまとめて開始
03API 既定のlocalhost:11434へ接続
05 — GOOD FIT
どんな推論環境に
向いているか
ローカルLLMをまず手軽に動かしたい場合や、開発中のアプリケーションに組み込みたい場合、設定済みのモデルをチーム内で再現・共有したい場面に向いています。
手元ですぐに試したい
モデルファイルの配置やサーバー構築などの細かい設定を省き、モデル名を指定するだけで対話を始めたい場合に向いています。
開発中のアプリへつなぎたい
ローカルAPIや公式SDKを使い、チャットUI、RAG、コーディング支援ツールなどのバックエンドとして手軽に利用できます。
カスタム設定を共有したい
Modelfileにシステムプロンプトやパラメータを記述しておくことで、同じベースモデルから設定を再現した派生モデルをチーム内で共有できます。
06 — WATCH OUT
導入前に知る
3つの注意点
モデルが起動することと、安全・高速・安定して本番運用できることは別の段階です。
モデルサイズとコンテキスト長の両方がメモリを消費する
モデルの重みがメモリに載っても、コンテキスト長を伸ばすとKVキャッシュの消費量が増加します。ollama psコマンドでCPU/GPUへの配置状況を確認し、モデルサイズやnum_ctxの値をハードウェアの容量に合わせて調整します。
Local APIは認証不要である
既定のポート(localhost:11434)で動作するローカルAPIには認証がありません。外部ネットワークへ公開する場合は、バインドするアドレス範囲を確認し、リバースプロキシ側で認証、TLS暗号化、アクセス制限を設定します。
モデルごとに対応機能やプロンプトテンプレートが異なる
ツール呼び出し(Tool Calling)、画像認識(Vision)、構造化出力、扱える最大コンテキスト長などはモデルごとに異なります。モデル名だけでなく、タグ、ライセンス、対応機能(Capabilities)を確認して選択します。
IN ONE SENTENCE
Ollamaとは?
モデルの取得・保存・設定からローカル推論までをCLIとAPIにまとめ、LLMを手軽にアプリケーションから扱えるようにするランタイム。
SOURCES / OFFICIAL DOCS
