TERM 047
Zero Trust
場所ではなく、アクセスごとに信頼を確かめる
Zero Trust(ゼロトラスト)は、「社内ネットワークの内側だから安全」といった場所に基づく暗黙の信頼を一切排除し、すべてのアクセス要求に対して主体・端末状態・アクセス対象・コンテキストを毎回明示的に検証した上で、最小限の権限のみを動的に付与するセキュリティの設計思想です。
場所を信用せず、アクセスごとに検証する考え方の全体像。
CONTENTSこの記事の目次+
01 — DEFINITION
Zero Trustとは
何か
Zero Trust(ゼロトラスト)は、「社内ネットワークの内側だから安全」といった場所に基づく暗黙の信頼を一切排除し、すべてのアクセス要求に対して主体・端末状態・アクセス対象・コンテキストを毎回明示的に検証した上で、最小限の権限のみを動的に付与するセキュリティの設計思想です。
02 — HOW IT WORKS
仕組みを
3段階で見る
細部へ入る前に、入力から結果までの役割を順番に捉えます。
主体と端末を確認
アクセスを試みるユーザー、ワークロード、利用端末の身元やセキュリティ状態を厳密に評価する。
→状況ごとに判断
アクセス先のリソース、要求権限、リアルタイムのリスクスコア、アクセス時刻などを総合的なアクセス制御ポリシーと照合する。
→最小範囲で許可
条件を満たした要求に対してのみ最小限のアクセス許可を付与し、セッション中も継続的な監視・ログ記録と動的な再評価を行う。
Zero Trustを理解するときの、最小の処理単位です。
03 — ESSENTIALS
押さえるべき
3つの要点
名前だけでなく、この3点の関係まで理解すると実装へつなげやすくなります。
明示的に検証
ネットワークの内外という境界にとらわれず、端末の健全性や多要素認証結果などの信頼できるシグナルをもとにアクセスの可否を判断します。
必要最小限のAccess
対象、操作、時間を限定し、横移動の余地を減らします。
侵害を前提に分離
一か所の侵害が全体へ広がらない境界と監視を設けます。
04 — REAL WORLD EXAMPLE
社外から管理画面へアクセスする
社内VPNに接続しているという理由だけで無条件に信頼せず、重要システムへのアクセス要求ごとに厳格な検証を行います。
- 01
多要素認証(MFA)を完了したユーザーであることと、会社の管理下にある健全な端末であることを確認する
- 02
ユーザーの職務ロールと現在のコンテキストリスクをアクセス制御ポリシーに照らして評価する
- 03
対象の管理システムへのアクセスのみを短時間許可し、実行されたすべての操作を監査ログとして記録する
05 — WATCH OUT
理解するときの
注意点
便利な仕組みほど、守備範囲と失敗の前提を明確にします。
製品導入だけで完了しない
Identity、Device、Data、Network、監視を段階的に整合させます。
利用者体験を無視しない
リスクに応じたステップアップ認証と短い権限付与により、セキュリティと業務利便性を高い次元で両立します。
IN ONE SENTENCE
Zero Trustとは?
場所を信用せず、アクセスごとに検証する考え方。
